『引金は引くもんじゃない、しぼるもんだ!』
これは『ハーレーダビッドソン&マルボロマン
』と言う映画の中で、銃の名手が、相棒に銃の極意を教える時に言った、レッスン1の言葉です。
引金を勢いに任せて引くと銃身がぶれてしまう為、遊びの部分をあらかじめ引いておき、最後の引っ掛かりをしぼる様にしろと理解し、ゲームセンターで実行してみると………………
なるほど良く当たるものです!笑。
カメラもちょうど同じですね。
『シャッターは押すもんじゃない。しぼるもんだ』笑。
撮影時の失敗でおそらく一番多いのは、ブレ、じゃないでしょうか?
サービスプリント程度では気にならなくても、大きく引き伸ばすと………………良くある事です。
特に最近はデジカメの普及で、モニターで大きくして見る事が多くなり、余計に気になるものです。
我々プロのカメラマンも、ブレには人一倍気を使います。
可能で有れば必ず、なるべく重い三脚を使います。
どれ位重いかと言うと、スタジオに常備されているFOBA社のは100kg位あるのではないでしょうか。二人でもとても持てません。
持ち運び出来る物ではGITZO社の物で7kg以上、荷物を軽くしたい時に使うハスキーでも4kg弱ほどあります。
そして必要が有れば、さらに重りで固めます。
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FOBA社のスタジオ用三脚
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三脚が使えない場合は一脚、それも使えない場合に初めて、手持ちとなります。
手持ちの場合は、足を肩幅位に広げ、脇をしめ、カメラを安定させます。方ひざをついたり、壁に寄りかかるのも有効です。
そして、シャッターは押すのでなく、しぼりましょう!笑。
一般に、50mmのレンズなら 1/50s 以上と言うように、レンズの焦点距離分の1以上のシャッタースピードを使うと、手持ちでもぶれないと言われています。
が、個人差があります!………………寝る前に腕立て100回、スクワット100回、素振り100回を〜〜〜笑。
また三脚使用時は、レリーズやリモコンを使うのも非常に有効です。
静物を撮る場合はレリーズ代わりにセルフタイマーを使うのも良いですね。
最近のカメラはセルフタイマーの時間を自由に設定できるので非常に便利です。
めんどうだとは思いますが、幾重にもの安全対策が失敗を少なくする唯一の手段です。
習慣にしてしまえばこっちの物です。
逆にフットワークを要する撮影の時など、手持ちで軽装備になると大リーグボール養成ギブスを外した時みたいに体が軽く感じる事でしょう〜〜笑。
コンパクトカメラについているようなストロボも、シャッタースピードを早くすると言う点でブレに大変有効なのですが、表現の立場から言うとあまりお勧めできません………
コントラストがフラットになったり硬くなったり、てかったりする上に、影が美しくないですからね〜〜。
記念撮影としてなら良いでしょうが、美しく撮りたいのなら三脚を使って撮るか、明るい場所で撮るか、別にライトをあてる様にする事をお勧めします。
そう言った意味では、クリップオンタイプやグリップタイプのストロボを使う場合も、直に被写体にあてる事はのぞましくありません。
天井や壁にぶつけて光を反射させたり、ストロボ用の傘などを使う事をお勧めします。
『銃は投げるもんじゃない。撃つもんだ。』
これは前記の映画の中で、射撃の下手な相棒が、銃を投げて相手をたおしたのに対して言った、レッスン2の言葉ですが‥‥‥
『カメラは投げるもんじゃない。撮るもんだ。』
これは、私の言葉。
もし失敗しても、やけにはならないように〜〜笑。
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