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『プロカメラマンの

ストックフォト』

松永あたるの写真を多数展示しています。

 

 

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写真講座テーマ17 

RAW画像現像のすすめ デジタル現像

テーマ16で説明しました通り、デジカメのRAW画像モードは、撮影画像情報を全て記録するモードです。

現像ソフトを使って16bitなどの高品位な情報のまま画像調整ができ、他のソフトでレタッチするより画像が荒れ難いと言う特徴があります。

また、劣化するJPEGに落とさない分、高画質を得られる撮影モードですが、それ以上に有益なのは、

自分の感性を作品に吹き込む事が出来るモード、だと言う事でしょう。

 

 

 

十年ほど前だったでしょうか‥‥‥

 

プロカメラマンの間で、ネガカラーを自分でプリン トする、

いわゆる自家現像カラープリントが流行りました。

 

 

その頃、プロカメラマンの印刷写真原稿は、

ポジ(リバーサルフィルム)で納品するのが一般的でした。

 

そんな中、一部のこだわったカメラマンが、

カラーマネージメントをプリント時にも出来るカラープリントの世界に、

自分の表現を出す余地が、多分にある事を再発見したのが、きっかけでした。

しかし、

カラープリントは非常にデリケートな作業と高度な知識、安くはない設備投資が必要で、

プロと言えども、誰もが手を出せる世界ではありませんでした‥‥‥‥‥‥

 

一眼レフタイプなどの、ハイクラスのデジカメには、撮影データ保存形式として 、RAWモード形式とJPEG(TIFF)モード形式とがありますね。

この二つの型式を、銀塩フィルムプリントの世界に例えると、さしずめ、

JPEGモード撮影

駅前の写真プリント屋さんで色などを機械まかせにプリントする『機械焼きプリント』モード?

RAWモード撮影

自分の感性のおもむくままに高品位にカラーマネージメント ができる、『自家現像カラープリント』モード!

‥‥‥と言ったところでしょうか。

 テーマ7でも書きましたが、ネガフィルム写真プリントには、色の厳密な基準と言った物はありません。

ですから、色やコントラストと言った物は、プリントをする人の感性や、個々の機械の蓄積データなどに依存しています。

と言う事で、他人頼みのフィルム写真プリントは、撮影者の表現の他に、プリンターの表現感性が入ってしまいます。

これって、厳密に言えば、自分で撮った作品が、自分の作品でないって事‥‥‥!?

ハイエンドのアマチアの方々が、ネガでなくポジフィルムを使いたがるのも、他人の感性が入る余地が少ないと言うのが、一つの大きな理由ですね。

 

JPEGモードで撮影した場合、撮像素子から送られてきた、撮影画像データの中から、カメラが、 『最も一般的で当たり外れ無い画質は、こんなもんかな〜〜 !?』 と勝手に判断し、抜粋したデータで画像を構成し、JPEGに 落とした画像です。

テーマ16でも書きましたが、RAW形式データは、撮像素子から送られてくる 全画像データを全て記録するモードで、現像ソフトと呼ばれる専用のソフトで、 全てのデータの中から、自分で使うデータを任意に選べます。

つまりは、

RAWモードで撮影し、デジタル現像する事で、まるで自家現像プ リントをするかの様に、自分の感性を作品に吹き込む事が出来るのです。

 

さて、では、実際に現像ソフトで、何が出来るのでしょうか。

Nikonの現像ソフトNikon Capture Editor (ニコン キャプチャー エディタ)で、試しに現像したいと思います。

↓の画像は、清涼とした初夏の森の−イオン溢れる感じを表現したく 撮った写真なのですが〜〜〜〜……‥‥笑。

 

まず、写真プリントの基本は、鈍黒一歩手前から、紙白一歩手前までの、254 段階の明るさの階調を、余す事無く 使いきる 事です。

使いきる事によって、豊かなグラデーションと良好なコントラストが手に入る事 となります。

モノ黒プリントで言えば、印画紙の号数選びの部分ですね。

デジタルではヒストグラム上で、使って無い部分をカットして幅を拡げる事で対応 します。

Nikonキャプチャーの場合、ヒストグラムとトーンカーブが一緒になっている、LCHエディタを使います。

この画像の場合、ハイライト側は空の青を出すぎりぎりの露出で元々撮影していますので、シャドウ側のみ調整します。

次に、0%の純黒と255%の紙白は、印刷やプリントでのトーンジャンプの元ともな り、好ましくありません。

本来は撮影時に0%黒と255%白跳びの無い絵造りを心がけなくてはいけませんが、 野外の撮影などでは、デジカメの再現能力ダイナミックレンジを越えてしまう事もやもおえない場合も多いので、明暗両端の濃度を底上げする事で対応します。

段階露光Photoshopレイヤー機能を使って、ダイナミックレンジを拡げるやり方も有るのですが、この説明は、又の機会にしたいと思います。

実際 には、出力レベルの最大値と最小値を書き換える事で対応できます。

モニター上は大きな違いは出ませんが、プリント、印刷時に大きく差がでます。

 

さて、この写真、少々と言うか、だいぶ露出不足だと思われた方‥‥‥正解です!笑。

実はわざとアンダーに撮っています。

デジタル画像の最大の弱点は、ハイライトに弱いと言う事です。

明度の数値で255になってしまうと、情報のパラメーターが満杯となり、いわゆる 紙白の状態になってしまいます。

紙白は、単に色が抜けてしまう、画面が白くなってしまう!と言うだけでなく、 プリントや印刷でトーンジャンプを起こす原因ともなってしまいます。

この画像は、撮影時に普通に露出をかけてしまいますと、空が紙白になってしま いますし、まして空の青をしっかりと表現したかったので、アンダー目に撮影し 、現像で 持ち上げる事を選びました。

ですから、明るい所をそのままにして、暗い部分を持ち上げる、プリント作業で言う所の覆い焼きする感じに現像 します。

実際にはトーンカーブのアンダー側を持ち上げる事で対応し ます。

次に色調節をします。

もし、ポジフィルムで撮ってたとしたら、 新緑の美しさを際立たせる為に、10G+10Y位のCCフィルターを入れて撮影し たでしょう。

デジタルの場合、仕上がり具合を確認しながら操作出来るので、よりイメージに近づける事が出来るので便利ですね 。

色変換を使って対応します。

次に彩度をいじり、緑の抜け感、日向の暖かさを際立たせます。

最後にノイズリダクションを極弱くかけて、完成です。

さあ、私の狙った森の清涼感は、皆様に伝わるでしょうか〜〜?笑。


デジタル画像現像に関しては、色々な人が、色々なメディアの中で解説していますね。

私の現像は、私の薄い経験に元づいた自己流で、必ずしも正解では無いかもしれ ませんし、まだまだ試行錯誤の真っ最中でもあります。

私の本来の仕事、広告の世界では、現物本来のディテール、色見を忠実に再現する事を求められる事がしばしばですが、プライベートな作品には、撮影時の感動、想い、空気感、自分の個性、を封じ込める事が大切だと考えています。

 

ですから皆さんも、自分の表現の為の現像方を模索して、

撮影した時に頭の中で思い描いた感動、想い、貴方自身にしかない世界を、

デジタル画像の中に封印して下さい〜〜〜!笑。

 

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