テーマ 10
トップ ページ 
写真講座 
用語辞典 
自己紹介 
フリー素材 
album 
推薦サイト 
take out 
サイトマップ 
メールの送信 

姉妹サイト

 

『プロカメラマンの

ストックフォト』

松永あたるの写真を多数展示しています。

 

 

[テーマ1][テーマ2][テーマ3][テーマ4][テーマ 5][テーマ 6][テーマ 7][テーマ 8][テーマ 9][テーマ 10][テーマ 11][テーマ 12][テーマ 13][テーマ 14][テーマ 15][テーマ 16][テーマ 17][テーマ 18]
青色の語句をクリックすると用語辞典に飛びます。

     

写真講座テーマ10 撮影データ記入シート

 

 

先日take outに、プリントアウト用撮影データ記入シートをアップしました。

 私はリバーサルフィルム(ポジフィルム)撮影時は、この表を記入しながら撮影、テスト現像、本番現像をし、その時撮影したポラロイドとリバーサルフィルム(ポジフィルム)と共に保存します。

 モノクロ、カラーネガ、デジカメの時は、こんなに詳しくは記録しませんが、リバーサルフィルムテスト現像本番現像用に必要データがあるので、めんどくさいですが、何よりも優先して記入しています。

記入例

撮影データ記録シート記入例1

@

撮影名

 その日の撮影の表題ですね

A

フィルム名

 RDPVとは、FUJIのプロビアの略称です。

 135は35mmフィルムの事です。

 ちなみにブローニー120、 4×5は4×5です。

B

EM.No.

EMデータ

 フィルム固有の乳剤(エマルジョン)番号と補正データです。

 詳しくはテーマ6を参考にして下さい。

C

テスト現像

本番現像

 現像所によっては、曜日によって癖が有ります。

 例えば週始めの午前中は、液の入れ替えや液温不良のため安定しない、週末近くは液が疲れてるためにコントラストが微妙に落ちる、とか…

 記録して自分なりに傾向をつかむのにも使って下さい。

D

担当者

 あってはならない事ですが、現像には事故が付き物です。言った言わないの勘違いも……‥‥

 現像指示は必ず文書でだすのは勿論、受付の担当者名もメモしときましょ!

 後で、あの可愛い(かっこいい)受け付けの嬢の名を思い出す時にも、使えます!笑。

 

 テスト現像をする方法としては、切り現 と テストフィルム(テストロール)を別に作る方法 に分かれます。

 テストフィルムを別に作る方法は、同じ条件で一本以上のフィルムを撮る時、特にモデル撮影などに有効ですが、35mmフィルム撮影時にテストフィルムを別に作るには、もう一台テストフィルム用に、同一レンズが使えるカメラが必要になります。

 切り現の場合、最初、もしくは最後の3コマから、そのフィルム全体の適正露光を推測する事となり、一本のフィルムに30シーンの撮影をしていても、その内の1シーンだけを、増減感する事は不可能なので、段階露光をする事が不可欠となります。

 

切り現時の記入例

 1カット目は、絞り F8 1/2 で、シャッタースピード 1/60S が適正露出だと思った時、

 テストは前3コマ、前後1/2絞りの切り現

 本番用は1/2絞りづつ前後一段、五枚撮りの段階露出、の記入例です。

撮影データ記録シート記入例2

E

No.

 本日何番目のカットか。カットナンバーを書きます。

F

T F No.

テスト フィルム ナンバー

 そのカットのテストをどこに撮ったか、を記録します。

 1ー1とは、一本目のフィルムの一枚目と言う意味です。

 つまり、1カットめのテストは、1本目の1,2,3枚目に撮ったと書いてあります。

 撮り終わったフィルムには、どのフィルムの何処に何を撮ったか、後で完全に分かるようにするために、撮った順にマジックで何本目かを直接書いておきます。 これを番記と言います。

G 指示

 テスト フィルムを現像に出す時に、どんな指示をしたかを書きます。

 Nはノーマル、つまり指示無しで現像に出した時。

 1/3増感現像指示した場合 +1/3、1/3減感現像指示した場合 -1/3と書きます。

(テーマ6にも書きましたが、減感現像はおすすめしません〜〜!)

H

F No.

フィルム ナンバー

(本番フィルム)

 このカットの本番フィルムを、どこに撮ったかを、記録します。

 1ー6とは、一本目のフィルムの6枚目と言う意味です。

 つまり、1カットめの本番は、1本目の6,7,8,9,10枚目に撮ったと書いてあります。

 切り現の場合、完全暗室内でフィルムをアバウトに切るので、2、3,4枚目のどこかに切れ目が入ります。ですので、4、5枚目は安全の為に私は撮影しない事にしています。

 その後ろに +1、+1/2、N、-1/3、-1、とあるのは、書いても書かなくても良いのですが、センター(ノーマル)に対してどんな露出になってるかを示した物です。後で一目で露出関係が分かるので、書いています。

I 指示

 本番フィルムを現像に出す時に、どんな指示をしたかを書きます。

J

絞り

 撮影絞りを書きます。

K

タイム

 シャッタースピードを書きます。
L ポラ

 画像確認用にポラロイドを撮った場合、ポラの裏に番号をふり、その番号をここに書きます。

 フィルムにもよりますが、リバーサルフィルムがISO100クラスで、ポラがFUJIのFP100だった場合、公称は同じ感度のフィルムですが、目安として、ポラの絞りから半段あけた(+1/2)絞りが、フィルムの絞りになる場合がほとんどです。

M レンズ  使用レンズを書きます。
N

フィルター・メモ

 使用フィルターと、その他 特記事項を書きます。

記入例の場合、EMデータが025Yなので、CCフィルターの025Yを使っています。

O 2カット目以降

 2カット目以降は、フィルムナンバーと絞りは幾分簡素化して書きます。

 1−11〜15 とは、一本目の11枚目から15枚目と言う意味。

 8±1 とはF8を中心に、−1段つまりF5.6から、+1段つまりF11まで撮ったという意味です。

 

テストロールを別にした場合の記入例

 下の2項目以外は、切り現の項目と同じです。

 撮影データ記録シート記入例3

P

T F No.

テストフィルムナンバー

 テストフィルム(テストロール)には、テストしか写さないので、他のフィルムと区別するために番記の頭にTを入れます。

Q

F No.

フィルムナンバー

 テストフィルムのセンター絞りで、フィルムナンバー1、2、の二本を撮った事が書いてあります。

 

 写真の上達には、感性を育てる事も勿論大切ですが、ある意味その対極にある データの蓄積も 大変重要です!!

 感性は先天性の要素が多分に有りますが、私のようなそんな素要がまったく無い人間にとって、スタートラインが一緒のデータの蓄積は………………

蓄積した者勝ちですからね〜〜笑。

 

[トップ ページ][写真講座][用語辞典][自己紹介][フリー素材][album][推薦サイト][take out][サイトマップ][メールの送信]

 

 


    このサイト内の全ての画像、テキストには、このサイトの作成者 松永あたる に著作権があります。

    フリー素材画像を除き無断で転載、もしくは営利目的での使用を堅く禁じます。