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『プロカメラマンの

ストックフォト』

松永あたるの写真を多数展示しています。

 

 

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写真講座テーマ16 

デジタルカメラ画像に最適な保存形式

 

 

デジタル画像の保存形式、フォーマットは、色々な形式があり、迷っていませんか〜〜?

私が普段よく使うフォーマットだけでも、JPEG形式、TIFF形式、Photoshop形式、RAW形式、などがあり、各々に特徴がありますね。

保存形式 利点 弱点

JPEG形式

(.jpg)

ファイルサイズが軽い。

ほぼ全ての画像を扱うソフトで使える。

劣化する。

(非可逆圧縮)

TIFF形式

(.tif)

劣化しない。

対応ソフトがそこそこ多い

ファイルサイズが重い。

対応ソフトが、JPEGに比べると圧倒的に少ない。

Photoshop形式

(.psd)

劣化しない。

レタッチソフトPhotoshopレイヤーごと保存できる。

レイヤーを含めると、非常にファイルサイズが重い。

対応ソフトが非常に少ない

RAW形式

CRW/CR2(キヤノン)

NEF(ニコン)

ORF(オリンパス)

PEF(ペンタックス)

DCR(コダック)

SRF(ソニー)

MRW(コニカミノルタ)

RAF(フジ)

劣化しない。

全ての撮影画像データが保存でき、現像ソフトで画像データを高品位に調整できる。

TIFF、Photoshop形式に比べると、ファイルサイズが軽い。

対応ソフトが非常に少ない。

カメラメーカーによってもフォーマットが違う。

JPEGに比べるとファイルサイズが重い。

私は次のように使い別けています。

JPEG形式

(.jpg)

メール、Webなどのインターネットで使用する時。

JPEGにしか対応していないソフトで、使用する時。

画像のクオリティを要求されなく、軽いデータが必要な時。

記念撮影、記録撮影などの、クオリティを要求されない撮影時。

TIFF形式

(.tif)

普段は、この形式で画像を保存ストックしています

印刷データ等、クオリティを要求される時は、この形式で納品します。

必要に応じて、必要な時にJPEGに落とします。

Photoshop形式

(.psd)

画像レタッチソフトPhotoshopで、レイヤーを使って加工した画像を保存ストックしておく時。

必要に応じて、必要な時にTIFF、JPEGに落とします。

RAW形式

CRW/CR2(キヤノン)

NEF(ニコン)

ORF(オリンパス)

PEF(ペンタックス)

DCR(コダック)

SRF(ソニー)

MRW(コニカミノルタ)

RAF(フジ)

デジカメで撮影する時。

現像前のデータをストック保存する時。

RAW形式をTIFF、JPEG形式に保存し直す事を、フィルムにならい、現像と言います。

このデジタル現像については、次回のテーマにしたいと思います〜〜

と、以上の様に使っています。

 注!

私は、プロカメラマンですから、当然、画質には、妥協したくありません。

ですから、ファイル容量がいくら重くても、画質を優先して保存形式を選びます。

その点では、考え方や環境が、アマチアの方々とは違う場合もあるのかも知れませんね。

ですから、上記の私の保存形式の使い別け方は、「画質を追求する一つの考え方」 として、自分にあった保存形式、フォーマットを探してみてください。

 

それぞれの特性について‥‥‥

JPEG (jpg)

皆さんが1番に使用頻度の高い形式は、おそらくはこれでしょう。

しかし、私にとっては、おそらく上記の4つの中では、1番に使用頻度が低いかもしれませんね〜〜笑。

その一番の理由は、劣化です。

JPEGは、本来大きなサイズのデータを、抜粋し、簡素化し、縦横8×8画素を1ブロックとして圧縮して、小さな データにした物です。

ですから、圧縮する過程で、細部のディテェールや微妙な色情報を捨ててしまっています。

その上、JPEGは圧縮率を高くすればするほど、捨てる情報も多く、画質が低下し、ブロックノイズモスキートノイズが目立つようになります。 

 

注!この画像は、劣化が目立つように、わざと圧縮率を高く設定した画像です。

ブロックノイズ

JPEGは、縦横8×8画素を一ブロックとして圧縮していますが、そのブロックの境目が見えてきてしまっている。

モスキートノイズ

画像のエッジ部分に発生するノイズ。蚊の大群が、エッジに写っているように見える事から、こう呼ばれる。

シャープをかける量が多いほど、目立つ。

これらを、劣化、と言います。

一度パソコンの画像ソフト等に取り込んだのち、JPEG形式で保存しなおすたびに 、劣化をおこしますので注意が必要です。

とは言え、TIFFやRAW画像を、最低圧縮率で一度だけ保存しなおす程度なら、細部のディテールや色味は多少変わってしまいますが、使用に耐えられないような劣化は、ほとんど発生いたしません。

 

私は、RAW形式を使えるデジタルカメラで、大切な撮影する時や、デジタル画像をストックしておく時には、絶対にJPEGは使いません!

まず、JPEGで撮影してしまっては、せっかくのカメラの性能を1/10も引き出せません!(これについては、次回のテーマにしたいと思います。) 

そしてストック保存する場合、私はRAWで撮った画像を、専用現像ソフトで各種調整をして現像し、一度目の保存。

画像レタッチソフトPhotoshopで、ゴミ取りや細部調整など、作品に仕上げる作業をしてからストック保存し、二度目の保存。

そして実際にJPEGで使う際に、使う用途に合わせてリサイズや、シャープネス、軽くしたりする作業(圧縮率の調整)が必要になり、再保存する事となり、三度目の保存。

たいがいの場合、現像した翌日に画像を見直すと、気に入らない所が見えてきて、またPhotoshopで調整し、保存しなおしたりして‥‥‥笑。

JPEGでストック保存すると、これらの作業だけで、最低でも三度以上 保存を繰り返す事になります。

JPEGは保存する度に劣化してしまいますので‥‥‥‥‥‥

私は自分の大切な作品を、何重にも劣化させるのは、心情的にも絶えられないんですよね〜〜笑。

 

まあ、市場で大きな美味しいマグロのブロックを買ってきて、何度も冷凍、解凍を繰り返す内に、グタグタになってしまった〜〜〜みたいな事にならない様に注意しましょうね〜〜笑。

 

とは言え、データ量を 1/3 から 1/10、 1/100 位まで小さくでき、

写真を扱うソ フトで対応していない物は無い!と言える保存形式で、

おまけに、Webなどを始めとして、JPEGでしか対応してないソフトも大変多くありますから、

便利で重要な保存形式なのは確かです!

 

ですから私は、TIFFでストック保存し、JPEG画像を使う時は、使う用途に応じて、サイズや圧縮率を見極めてから、TIFF画像からJPEG画像に保存し直す事で、無駄に劣化を繰り返す事を避け、劣化を最低限に抑えるようにしています〜〜〜〜〜!

 

勿論、記念写真、記録写真などはJPEGで撮影して、十分だと思います〜〜!

 

TIFF(tif)

数ある保存形式の中でも、劣化が無く、対応ソフトもJPEGに次いで多いと思われる、使いやすいフォーマットです。

圧縮は、まったくしないか、圧縮しても元のデータに戻す事ができる ZIP などの可逆圧縮が選べます。

しかし私は、圧縮すると対応ソフトが少なくなる、等の理由で圧縮はかけていません。

TIFFの弱点としては、JPEGに比べると、対応しているソフトが圧倒的に少なく、又データのファイルサイズが3倍〜10倍、時には100倍以上も大きいと言う事ですね〜〜

画像をストック保存するには最適な形式ですが、重いですからハードディスクがすぐに一杯になる事を覚悟して下さい〜〜〜笑。

私は、USB接続などの外付けハードディスクと、CD、DVDへのバックアップなどで対応しています。

 

Photoshop形式(.psd)

プロカメラマンの定番の画像レタッチソフトの フォトショップ(Photoshop)独自の、劣化しない保存形式です。

画像処理工程を、レイヤーと言う機能で、段階的にパーツ毎に保存できるので、後でいじり直したい時などに大変便利です。

例えば、

レーヤー1

レイヤー2 レイヤー3

 

⇒    ⇒

と言った感じに、パーツ事に順を追って、一つのファイルに、一度に保存できます。

ただし、普通に保存する場合はTIFFとファイルサイズはあまり変わらないのですが、レイヤー使用時は、各レイヤーの保存の為に、ファイルサイズがさらに重くなります。

と言う訳で、ハードディスクへの負担が益々増えます〜〜〜〜笑。

 

RAW形式

この形式は、一眼レフカメラなどの、ハイエンドのデジタルカメラの高品位な撮影データ保存形式として、JPEGと共に選べる保存形式ですね。

カメラメーカーによって、フォーマットが違い、

CRW/CR2(キヤノン)

NEF(ニコン)

ORF(オリンパス)

PEF(ペンタックス)

DCR(コダック)

SRF(ソニー)

MRW(コニカミノルタ)

RAF(フジ)

となっています

RAWとは生を意味し、撮像素子から得られるデータを全て記録する形式なので、現像ソフトと呼ばれる専用ソフトで、後からホワイトバランスやコントラスト、明るさ、彩度などの画像調整が、高品位で出来ます。

この辺の有効性については、次回のテーマとしたいと思います〜〜!


最近のデジカメは、画素数もどんどん増え、ファイルサイズも大きくなり、ハードディスクが幾らあっても足りなくなってきましたね〜〜。

ハードディスクも、年々少しづつ安くは成っている様ですが、とても追いつきません〜〜笑。

軽くて、劣化しなくて、何にでも使えるフォーマットが

できないもんですかね〜〜!?笑。

 

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