モアレとは、規則的に並んだ物が、二枚以上重なる時に発生する模様の事。
規則正しい連続した模様を撮影した時に発生する、ゆがみを伴う縞模様の事。
デジタルカメラの場合は、撮像素子が規則的に並んでいるので、規則的に並んだ物を撮影すると、不規則に並んでいる銀塩写真よりも、モアレが出易いので、洋服等の繊維や連続したプリント模様、規則的な模様の壁や壁紙等を撮影する時には、注意が必要である。
|
繊維を複写した時に発生したモアレの写真の例。
|
画像を見るモニターの素子も、規則正しく並んでいるので、画像の拡大率によっては、撮影時のモアレが出て無くても、モアレが見えてしまう場合がある。
この場合、画像を100%(もしくは50%等の整数割り)の拡大率で確認して、モアレが出てなければ、印刷やプリントには、あまり影響が出ないので、必ず100%(もしくは50%等の整数割り)の拡大率で確認する必要がある。
これは、デジタルカメラの後に付いてるモニターでも同様に言える事である。
モアレを軽減させるには、
- カメラを多少前後させるか、レンズの焦点距離を変えるかして、画像の拡大率を変えてみる。
- カメラをほんの少し、光軸上に回転してみる。
- ピントをほんの少し、外してみる。
等の方法が有効である。
デジタルカメラの撮像素子の前に入っているローパスフィルターは、撮影する画像を多少ボケさせる事で、モアレやシャギーが出にくい様にさせている。
ごく稀に、ローパスフィルターの入っていないデジタルカメラがあるが(ロ−パスレスデジタルカメラ)、こういったカメラは、モアレやシャギーは出易いが、その分、シャープな画像を得られるので、天体写真家など、不規則な被写体で極めてシャープな画像を欲しい人には、好まれる形式のカメラである。
|