デジタル一眼レフカメラなどで、上のようなグラフが液晶に表示出来ますよね?
殆どの現像ソフトや、画像レタッチソフトでも、このグラフが表示されます。
ヒストグラムの見方、わかります?活用してます‥‥‥?
ヒストグラムは、デジタルカメラの画像の露出やコントラストを判断する上で、大変に便利で大切なグラフなのですが、ちょっと取っ付きにくく、敬遠してませんか〜〜?
笑。
今回はヒストグラムの (私の独断と偏見と経験と感に基づいた!笑。) 実践的な見方、読み方、使い方、意味を説明しましょう。
皆さんは、デジタル一眼カメラや画像レタッチソフト上で、露出判断やコントラストの判断、どうしてますか?
デジカメの後ろについているモニターでは、環境光の明るさ惑わされて、なかなか露出の判断って、難しいですよね〜。
フィルムカメラでは撮影時にカメラでは調整出来なかったコントラストも、デジタル一眼レフカメラでは撮影時に調整できますが、その判断も難しいですよね〜〜
そこで我々プロカメラマンは、その判断基準に、カメラの液晶画面よりも、ヒストグラムのデータを見て解析し、ある程度の判断をします。
ヒストグラムとは、一枚の画像の中に、
「どの位の明るさの点が、どの位有るかの分布
」
を表したグラフです。
デジタルカメラの画像データの解析方として、何かにつけて
出てくる棒グラフです。
一眼レフなどのハイエンドのデジタルカメラでは、液晶での画像確認時に同時に
見れるカメラが多いですし、画像レタッチソフト、現像ソフトのほとんどは、ヒ
ストグラムを見ながら調整できますね。
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縦軸は、絵を構成する点の数。
(=ピクセル数=ドット数=画素数)
横軸は輝度、つまりは明るさです。
輝度0とは純黒、暗黒の事、
輝度255とは紙白、純白を表します。
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注意!
ヒストグラムで解る事は、
あくまでも、デジタルデータ的に適正露出、適正コントラストかどうかで、
表現上の適正露出、適正コントラストが解ると言うわけではありません!
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ので、御注意を〜〜〜〜
では、デジタルデータ的に適正露出、適正コントラスト、とは何でしょう?
まず、極端に明るい点(ピクセル)や、暗い点(ピクセル)は、
プリントや印刷で、表現(再現)出来ないので、輝度0〜10や輝度245
〜255の情報は、なるべく少ない方が好ましい!
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と言う事です。
特に、輝度0 (純黒) の情報や、輝度255 (紙白) の情報は、
レタ
ッチソフト等を使っても救えず、本来はそこに有るはずの情報が、ただの白と黒になってしまい、階調がそこで飛んでしまう為、不自然な絵になってしまう!
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と言う事で、全く無い方が良いのです。
本来、純黒や紙白なんて、自然界には存在しませんからね〜〜笑。
しかし表現上は、黒は黒く しまりがあり、白は白く ぬけが良い方が、画面が栄えますよね。
そしてその上で、黒の中にもグラデーション、トーンがあり、白の中にも
グラデーション、トーンがあるのが理想です。
その、せめぎあい、を調整するのが、撮影時、デジタル現像時、レタッチソフト上での露出補正とコントラストの調整だと言えます。
そして、その時に非常に重要な参考資料となるのが、ヒストグラムなのです。
まず、理想的なヒストグラムとは、
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このグラフの、どこを、どう見て、読んで、理想的なグラフなのかと言うと、
1 |
輝度0と輝度255の値が0である。
つまり、飛んでる所も、潰れてる所もない。
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2 |
輝度1から右へ、輝度244から左へ、の山がなだらかなカーブを画いている。
つまり、良好なコントラスト、グラデーションが得られている、と言う
事。
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3 |
山の頂点が、極端に左右に片寄って無い。
つまり、極端にハイキーでもロウキーでもない画像である。
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露出不足のヒストグラム
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ヒストグラムの山の左側が途中で途切れてますね。
輝度0のピクセル、つまり純黒の場所がこれだけあるって事は、露出アンダーな画像だと言う事です。
撮影時なら、露出補正ダイアルを、プラス側にシフトしましょう。
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露出オーバーのヒストグラム
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今度はヒストグラムの右側の山が途中で途切れてますね。
輝度255のピクセル、つまり飛んでしまっている場所がこんなにあるって事は、露出オーバーな画像だと言う事です。
撮影時なら、露出補正ダイアルを、マイナス側にシフトしましょう。
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コントラストオーバーのヒストグラム
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ヒストグラムの山の両端が途中で切れてしまっていますね。
輝度0のピクセルも輝度255ピクセルもこんなにあるって事は、大概はコントラストがつきすぎてる画像です。
撮影時なら、デジタルカメラのコントラストの調整を、低くなる方にシフトしましょう
。
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コントラスト不足のヒストグラム
勿論、上の4つの図の内の2つが組み合わさった、
露出不足 + コントラスト不足
露出オーバー + コントラストオーバー
なんて場合も多々有りますから、色々と試してみて下さい。
実際の撮影画像のヒストグラムは、当然ながら1カット1カット千差万別です。
また、その見方や撮影時の対処方も、当然ながら表現方法、表現意図によって違ってくるでしょう。
また、ヒストグラムは レタッチソフトでの処理過程でも、適正なコントラストや明るさを探る為の重要な手掛かりとなります。
ですから、普段から撮影時にヒストグラムを確認する癖をつけ、解析する練習をして下さい。
あなたの写真、きっと変わってきますよ〜〜
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